今日の釜石は数日ぶりに太陽の光が注ぎました。その久々の陽光の下、午前中はこれまた久々にのんびりとした気分で新聞をゆっくりと読書欄を中心に抜き読み。『朝日新聞』には『1Q84』(村上春樹)の書評がさっそく出ていました。

午後。“ひと寝”したあと、ビートルズの「アビーロード」のように横断歩道を渡る4人が描かれた表紙を眺め、「はじめに」だけを読んだままにしておいていた『鴨川ホルモー』(万城目学)を、痛快なスピードに揺られながら読み切る。

京都のまちや歴史、陰陽五行説を下敷きにした、「ホルモー」と呼ばれる“対戦型の競技”の仕掛けもおもしろいし、主人公の安倍の恋の行方も気になる。「勧誘、貧乏、一目ぼれ」は、何も「このごろ都」だけでなく、新入生であふれる春の頃のキャンパスには、いつの時代も津々浦々で流行るもんだ。

そして作中にひょいひょい顔を出す作者のセンス・オブ・ユーモア。中でも“チョンマゲ”は強力なバクダンだった。日本人としてのアイデンティティを模索する帰国子女・高村が、土方歳三に憧れを抱いて総髪にするあたりは「さすが京都」とも思わせる微笑ましい展開だが、あることをきっかけに、月代(さかやき)を剃ってチョンマゲを結い、そこに日本人としての自分を見出すというとっぴさには声を立てて笑った。

ところで表紙の4人ですが、2人めのチョンマゲ姿が高村、最後のメガネの女性が“凡ちゃん”こと楠木さん、残る2人のうち1人は安倍だとして、最後の1人は誰なんでしょうね。スガ氏かなーともしばらく考えてみましたが、決め手がなく、分かりませんでした。(ちなみに、「アビーロード」の場合、先頭からジョン、リンゴ、ポール、ジョージですね)

鴨川ホルモー

万城目 学 / 産業編集センター



アビイ・ロード

ザ・ビートルズ / EMIミュージック・ジャパン


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by suiminsha | 2009-06-07 21:05