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ビールが飲みたくなる小説と言えば、『風の歌を聴け』(村上春樹)、なわけだけど、もう一つ、そんな小説、思わず冷蔵庫に僕を走らせた小説に出会った。『間宮兄弟』(江國香織)だ。

場所を居間に移し、雨に濡れたスーツも脱いで寛いだ服装になって、缶ビールをのみながら明信は言った。缶ビールは信頼できる、と、明信は思う。こんなときでさえ誠実においしい


とっても仲が良くて、2人でマンション暮らしをしている間宮兄弟。人は良いのだけど、女性には縁遠い間宮兄弟。ゲームやパズルなど共通の趣味やとりとめのない会話をしながら同じ時間を共有するのが大好きな間宮兄弟。上の文章にある「こんなとき」というのは、そんな間宮兄弟でもちょっぴり不穏な空気が2人のあいだに流れていたことを指す。その陰にはいく人かの女性が……

暖房と湯気で室内が暖かいので、ビールがことのほかおいしい。世間の男女のいざこざは、自分にも弟にも耐え難い、と痛感している明信にとって、この部屋の中は繭のように居心地がいい


たしかに缶ビールはいつも変わらぬおいしさだし、期待を裏切らない、か。

間宮兄弟 (小学館文庫)

江國 香織 / 小学館




【今日のスイミントン】
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by suiminsha | 2010-02-09 21:57
来年2010年に刊行100周年を迎えるという『遠野物語』。その気運というか磁場にも引き寄せられているのだろうが、先月の半ばに2日間をかけて遠野を巡ってから、このまちに思いをめぐらすことが多くなった。もちろん『遠野物語』を地で行く田園風景もよいが、城下町の風情漂うまちなかも味わい深かった。なかでも印象的だったのは、早朝の霧に包まれたまちの風景。霧のあいだから昔ながらの商家の建物や蔵造りの建物が見える。そこを自転車で通り過ぎる高校生を見ては、生活者としてこのまちを見つめてみたいとも思った。

呑み助の視点で見るならば、ちょうど今は、遠野産ホップで仕込んだキリンビールが発売されている時期。遠野市内ならば、“生”で飲むことができる。

釜石と遠野。地図の上ではとなりまちでクルマで約1時間のところなのだけど、なかなか足を運べないのが現実の日々である。

そんな最近での、お気に入りのブログである。

dostoevさんのブログ不思議空間「遠野」。すでに雪景色がアップされている。初雪は満月の夜だったそうです。

このブログが伝えるのは、幻想的な遠野だけではなく。
10月30日にエントリーされてるクマの動画は、厳しい現実の姿も伝えています。

幻想的な美しさと、外にいると思いがいたらながちだけど、そこに確実に含まれている厳しさ。そのときに残酷な厳しさを内包しているからこそ、幻惑のベールみたいなものがいよいよ遠野の風景に光を放つのかもしれませんね。
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by suiminsha | 2009-11-06 15:44
ちょっと蒸すけれどやっとTシャツだけで過ごせるような暑さになりました。

風呂上りの一杯もいいけれど、僕には少々の汗ばみを引きずりながら飲むビールも旨い。僕は行ったことがないけれど、東南アジアなどの街の雑踏の中で湿度と熱気を感じながら飲むビールもきっとおいしいのだろうなと思うのです。別に街じゃなくてもいいけど、せっかくなので多少の猥雑さもあると雰囲気がでるのかなと思っただけです。

やはりこれからの時期はビールです。それも生ビールをぐびぐび。

ああ、書くまいと思ったけど苦言を一つ。最近ではほとんどのお店で生ビールを置いていますが、注ぎ方がよろしくないところも少なくないような気がします。というのも、最初のぐびぐびができない。ぐっ、ぐっと飲もうとすると、気持ちよくのどを通っていかずに、ガスでちょっとむせてというか押し戻されるような感じ。みなさんはそんな経験はありませんか? それで一口飲むのが精一杯で、グラスをテーブルに置くと泡がグラスからあふれていそいそとふき取るはめに。すかっとしたのど越しも味わえず、なんだか気勢をそがれたような感じでこれにはがっかりします。やっぱりぐびぐびっといきたいものですよね。

案の定、こんなことを書いていると飲みたくなってきたので、冷蔵庫をのぞいてこよう。
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by suiminsha | 2008-07-04 23:31