血液型なんてふっとばせ!(今宵は、ちょっとロック小僧モードだぜ)

(人と話が合ふも合はぬも 所詮は血液型の問題ですよ)?……
「斷片」中原中也 


人と人との相性を血液型で判断する、今で言う血液型占いみたいなものは、
昭和の初年からあったなんて、正直意外。けっこう、この時代にも科学に根拠を求めようととしていたんだね。

でも、中也は、この血液型による判断をわざわざ括弧で括ってクエスチョンを呈しているわけだ。
(そもそも血液型によるこうした診断って科学的か? 科学的根拠があるのか? 統計学的だというのなら、別にそのマジョリティにしゃんと収まる必要なんてまるでないわけだろう? )

だから、中也はこう続ける。
人が合ふも合はぬも、所詮は血液型の問題であって、だから合ふ人と合へばいい合はぬ人とは好加減にしてればいい、と云ってけろけろ出来ればなんといいこつたろう……


そうだよな、中也さんよ、一般論はもうたくさんだよな。血液型による一般論にすがりたいやつは、すがりゃいい。僕は別に文句は言わない。



何を讀んでみても、何を聞いてみても、
もはや世の中の見定めはつかぬ。
私は詩を讀み、詩を書くだけのことだ。
だつてそれだけが、私にとっては「充實」なのだから。

――そんなの古いよ、といふ人がある。
しかしさういふ人が格別新しいことをしてゐるわけでもなく、
それに、詩人は詩を書いてゐれば、
それは、それでいいのだと考ふべきものはある。
「現代と詩人」 中原中也

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by suiminsha | 2010-09-26 22:21