『鴨川ホルモー』の「ちょんまげ高村」に実在のモデルあり?

先日(6月7日)紹介した『鴨川ホルモー』。今日、図書館で『朝日新聞』の縮刷版を繰りながら調べものをしていたら、同小説の作者・万城目学さんのインタビューに遭遇。ついでとばかりに読んでみると、作中はもちろん、表紙イラストでも存在感を発揮している「ちょんまげ高村」に、なんとモデルがあったとの記述があるではないか。

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映画『鴨川ホルモー』での高村


京都大学内のサークル「京大青龍会」を舞台に展開されるこの物語。下記インタビュー記事が指摘するように、この小説には「イカキョー(いかにも京大生)スタイル」「喫茶店の進々堂」「百万遍交差点」など「京大生になじみ深いキーワードが頻繁に登場」するほかにも、実際に京大の空気をかいだ者でなければ分からないような作中人物の行動も見られる。今にしてみれば、高村の“ちょんまげ”のその一つだったわけだが。

ご自身が京大卒でもある万城目さんは、このインタビューで学生時代のことも語っている。

万城目さん自身、大学時代にはサークルで「アホなことをまじめに喧々囂々(けんけんごうごう)と議論していた」という。体育の授業に突然ちょんまげ姿で現れ、そりあげた頭頂部を真っ赤にしながらサッカーのヘディングをする学生もいた。
『朝日新聞』2007年3月2日夕刊


このような奇行からは(高村の場合は置いといて)、かつて弊衣破帽で俗世とは一線を画してまちを闊歩した旧制高校生のような、どこか「おれたちは違うんだ」というある種の意識を感じないでもない。万城目さんは、東京に移って7年ほどして「京大での出来事が“普通でない”と少しずつ分かっていた」とも語っているが、いずれにせよ、「さすが京大!」と思わせつつ、ちょっぴりうらやましくもあるエピソードである。
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by suiminsha | 2009-07-09 17:59